ごきげん手帖

好きなこと、想うこと。

第2回 読書会「秋の本」

資格試験が終わり、台風も過ぎ(低気圧がどうにも苦手)、ゆっくりと読書ができる日々がこの上なく幸せです。

わたしは通勤時間が長いため家での自由な時間が少なく、もっぱら電車内の時間を読書にあてています。

 

さて、そんな読書の秋な週末。

第2回 読書会を開催しました。

読書会…なんとも高尚な雰囲気でかっこいい響きではございませんか!

 

本来読書会というものは、

・予め読んできた同じ本についてみんなで考察する

ビブリオバトルのように待ち時間を決めてプレゼンをし、「どの本が一番読みたくなったか」を投票する

以上のような形が多いかと思いますが、現状の私たちの読書会は少し異なり、もっとマイペース。

 

各人がお題に合わせて好きな本を持参し、順番に紹介しつつ様々な他の分野の話題にも自由に広がってゆくスタイル。厳密には読書会と言って良いのかわかりませんが、本好きが集まって本を中心に語り合う…本への愛、それだけで十分じゃないか(とわたしは思う)。少しずつ学んだりレベルアップしたり、いずれ様々な形にできたら面白いかなあと思っています。

 

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余談ですが、

徳間書店から出版されている書籍、その名も「読書会 / 山田正紀恩田陸」はかなり面白かったです。SF作品(スティーブン・キングジャック・フィニイなど)について語られており、ゲストにこの上なく敬愛している漫画家・萩尾望都さんも参加。「萩尾望都は手塚治を継ぐ者」というような言葉には、まさに!と唸ってしまいました。この中でおすすめされていた、「果しなき流れの果に/小松左京」も良かったですし、プロの読書会は語られている内容も書籍もピカイチでございました。

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さて、わたしたち読書会メンバーは3人(今回はお一人が急用で2人でした。次はまた3人で!)。

 

たった3人?

いえいえ、2人でも5時間喋っても話題は尽きないくらいの濃さ!このメンバー程のおしゃべりで多趣味、しかも様々な共通点がある人間がこれ以上いたらパンクしちゃう・・・!好き勝手しゃべるには程よい人数です。

 

 

今回は2人で7冊の紹介となりました。本を中心として、互いに興味がある多くの物事が途切れることなく繋がって、絡まって、網目状に広がっていく瞬間をこの身で体験できました。大変楽しかったです。

 

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マインドマップ風にまとめるとこんな具合になりました)

 

ブログではその一部として、それぞれの推薦書を並べます。

 

第2回読書会推薦書 

友人推薦

・これは王国のかぎ(荻原規子

バルザック小さな中国のお針子(ダイ・シージュ 著、新島進 訳)

・妖怪アパートの幽雅な日常(香月日輪)

・それからスープのことばかり考えて暮らした(吉田篤弘

 (上二冊は音楽、下二冊は食欲の秋にちなんで)

 

わたくし、ユーリ推薦

錦繍宮本輝

・葡萄と郷愁(宮本輝

十二夜ウィリアム・シェイクスピア

 (上二冊はそのまま秋の話、3冊目は”芳醇な、成熟した物語”という点で秋に絡めた)

 

「これは王国のかぎ」の各章の名前が、シェエラザードという、千夜一夜物語をテーマに作曲された曲の楽章名がそのままつかわれていること(独奏ヴァイオリンの主題が大変美しい曲)、「バルザック小さな中国のお針子」の登場人物がヴァイオリンを弾くこと、私が観た舞台化された「十二夜」にて、生のヴァイオリン演奏が舞台上で演奏されていたことから”音楽と物語の関係”へと話は進む。

私が好きなクラシック曲にバッハのゴールドベルク変奏曲という曲があります。そこから、素人には形容しがたいバッハの魅力についてひとつずつ言葉にしてゆく(当方詳しくはありません)。メロディは決してわかりやすくはなく、一回で覚えられるものではなく、しかし聞けば聞く程好きになり、耳から離れない・・・キャッチーでロマンティックなメロディの魅力とは異なる、ひとつひとつの音やフレーズの積み重ねが生む物語なのだろうか・・・。

そんなことを二人で話していたら、

「あれ、それってロミオとジュリエットとは異なる十二夜の魅力じゃない?」となり、

 

十二夜は、バッハのようなシェイクスピアだ」

などという着地点にたどり着きました(あくまで主観です)。

 

二人とも偶然にもシェイクスピアの中では最も十二夜が好きで、ついつい熱くなってしまいました。

 

シェイクスピアといえば、言わずと知れた「ロミオとジュリエット」をはじめ、「マクベス」「リア王」「ハムレット」などなど…その中で、十二夜を比較的少ないのではないでしょうか(かくいう私も昨年舞台を見るまで詳しく知らなかった)。

 

縁あってこのブログを読んでくださった読書好き、またシェイクスピアに興味がある方には、ぜひ十二夜の世界に触れて欲しいと思います。上でも書きましたが、わたし十二夜を「秋の本」として推薦したのは、とても成熟した芳醇な薫りがする作品だから。ただ、それは本ではあまり伝わらないかもしれない。なぜなら十二夜は戯曲だから。舞台を観て実感したが、役者の力量が物を言う作品であると思うから。

この作品に出てくる人物は、みなそれぞれの立場・境遇の中で、真面目に生きている。皆が真剣だからこそ生じるすれ違いが滑稽であり、面白く物悲しい。そう言う作品である。登場人物は1人として死なず、様々なものを背負ってこの後もいきてゆく。そう言った面で、大悲劇による、ある種「終わり!」と突き放される感じがないのだ。

 

・・・難しいことはよいのだ。とにかく

十二夜って素晴らしいんだよーーー!

と大声で叫びたい! もっともっと知られて愛されてもいい作品だと思います。舞台、映像、本、何かの折にきっかけがあればぜひ触れてみてくださいませ^^

 

 

では、本日は十二夜につい・・・ではなく、読書会についての感想でした。

読書の秋、マイペースに楽しんでまいりましょう!

ごきげんよう。

 

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ちなみにわたしは、紹介にあった「これは王国のかぎ / 荻原規子」に向かっています。

いやはや・・・これは面白い!

ヒロインは失恋ほやほや傷心の15歳(しかも今日は誕生日!)。舞台は現実社会と思いきや、泣きつかれて眠って目覚めて覚めたらそこはアラビアの砂漠?しかもどこかで聞いたランプの精のごとく不思議な力が使えちゃう?シンドバットと大航海?リアルとファンタジーの間で、冒頭から世界観に引き込まれる一冊です。

小中学生にもおすすめしたい!(まだ半分くらいしか読んでいないけれど勧めちゃう。)

こういう作品から入ると、ちょっとしっかりしたヴェルヌ等の冒険小説にもつながりやすいと思う。

ではまた。しばし読書の旅に戻ります。

 

 

 

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